エンテイカイリキーと激流ゲッコウガ【ORASローテ】

ローテフリー、うめQさん主催の新春ローテ大会で使用。

 

 


【構築の経緯】

所謂エンテイカイリキー(+積み)の形を僕なりに再構成。

エンテイカイリキーの2匹は攻撃しながら相手を状態異常にできるため、やけどと混乱をばらまきつつ相手の場を荒らし、その隙にエースで積んで突破を狙います。

この2匹では耐性面がボロボロなので、耐性面で欲しい要素を補うためギルガルドボーマンダを次に採用。

エンテイカイリキーを序盤に突っ込ませる想定なので最低限2匹でも広い範囲と戦えそうな組み合わせなのもgood。

電気の一貫を切れて水タイプに強いボルトロス(霊獣)を添える。

最後の枠でゴースト耐性があるといいのかなとサザンドラを入れて回したところ、ガブリアスが厳しいと感じたので解雇。

エルフーントゲキッスマリルリと試しましたがしっくりきませんでした。

考え方を変え、ガブリアスは上から冷凍ビームでワンパンすればよしとしてゲッコウガに目をつけました。
偶然にもゴースト耐性を備えていたので変幻自在ではなく激流で採用することにしました。

先行研究として、かちゅーしゃさんが以前使っていた雨パーティで使用されていた激流ゲッコウガの紹介。

 

【ローテ】激流ゲッコウガ : 猫の手八丁口八丁 (livedoor.jp)

「激流に身を任せ同化する」

なぜ激流を採用したのか、ダメージ計算も交えて軽妙な語り口で書かれている、素晴らしい記事ですね。
今回は雨ギミックの要素は構築に入りませんでしたが、「通りの良い水、悪技を放つことができる」・「ゴースト・悪耐性を持つ」点に加えて、「ガブリアスを上からワンパンできる」点を評価したアタッカーとして採用してみました。

後の時代ではミズZの存在やみずしゅりけんの特殊化(6世代のみずしゅりけんは物理技)も相まって激流型の開発がさかんに行われていました。実際にローテで使ってみたところ、それら後発の要素がなくとも、かなり爆発力のある良いアタッカーだと思いました。詳しい使用感などは後ほど。

 

   

カイリキー@こだわりスカーフ(ノーガード・ようき)

165(0)-182(252)-101(4)-×( )-105(0)-117(252)

ばくれつパンチ/れいとうパンチ/ストーンエッジ/どくどく

ぽけっとふぁんくしょん!

 

カイリキー
性格:ようき 持ち物:こだわりスカーフ 特性:ノーガード
実数値:165-182-101-×-105-117( A252 D4  S252)
技:爆裂パンチ 冷凍パンチ ストーンエッジ 毒々
調整:最速 スカーフ最速で実値175になり最速107族まで抜ける

スカーフがおしゃれ。かなり仲良くなれました。
ローテは「対面するポケモンが相手の場の3体のうち誰かわからない」のが大きな特徴です。しかしカイリキーは爆裂パンチの存在から、不利な相手とぶつかっても技の追加効果によって強引にごまかすことができます。マリルリニンフィアと対面しても、混乱自傷ひいてしまえば問題ない。ただしゴーストタイプとアローは勘弁。
その場にいるだけで、相手の選出や行動を強烈に誘導できるので、後述のみがわりギルガルドの動きやすさに一役買っていたかなと思います。

 

エンテイ@ふうせん(プレッシャー・ようき)

191(4)-167(252)-105(0)-×( )-95(0)-167(252)

せいなるほのお/アイアンヘッドストーンエッジ/リフレクター

ぽけっとふぁんくしょん!

エンテイ
性格:ようき 持ち物:ふうせん 特性:プレッシャー
実数値:191-167-105-×-95-167(H4 A252  S252)
技:聖なる炎 アイアンヘッド ストーンエッジ リフレクター
調整:最速 ガルーラと同速でガブリアスより2遅い


ギルガルドに強い削り役。持ち物は地面タイプの前で聖なる炎を連打したいのでふうせん。
このポケモンも追加効果が優秀な技を持ちます。相手の物理を弱体化したいならリフレクターを展開した方が確実なのですが、欲張ってせいなるほのおを押したくなります。そういうときに限って焼かないけれど。

 

ボーマンダボーマンダナイト(いかく・いじっぱり)

189(148)-181(76)-103(20)-×( )-102(12)-152(252)

おんがえし/じしん/りゅうのまい/はねやすめ

ぽけっとふぁんくしょん!


ボーマンダ
性格:いじっぱり 持ち物:ボーマンダナイト 特性:スカイスキン
実数値:189-181-103-×-102-152(H148 A76 B20 D12 S252)
技:恩返し 地震 はねやすめ 竜の舞
調整:準速、壁マンダの流用

数値の怪物。裏からでてきて弱った相手を制圧する担当。
やけど+はねやすめで粘る展開もあるかなと考えて堅めの子をチョイスしましたが、そのような場面はなかったので、はねやすめではなく、安全にメガシンカできるまもるの方が良いかもしれません。
ただ、耐久力に任せて無理やり舞い、打開した場面もあったので、想定とは違いましたが耐久に回してよかったと思います。

 

ボルトロス霊@オボンのみ(ちくでん・ひかえめ)

186(252)-×( )-90( )-216(252)-101(4)-121( )

10まんボルト/めざめるパワー/わるだくみ/あくのはどう

ぽけっとふぁんくしょん!

霊獣ボルトロス
性格:ひかえめ 持ち物:オボンのみ 特性:ちくでん
実数値:186-×-90-216-×-101-121(H252  C252 D4)
技:10まんボルト めざめるパワー氷 わるだくみ あくのはどう
調整:HCをなるべく高く

電気の一貫切りかつ水タイプを威圧する係。
代替不可能な性能をしているので、このポケモンを変更しようとは思いませんでしたが、振り方は使っていくうちにころころ変わっていって、HS HC HDと変遷。大会にはHC個体を持って行きました。
振り返ってみると、状態異常をばらまくとはいえ、壁のない状況で強気に舞えるほどの耐久力はないため(それだけ耐久力があるマンダがやばい)、ボルトロスを出したときの立ち回りが萎縮しがちだったなと思います。
もっと快適に扱える型や調整がありそうです。堅めの眼鏡とか試せばよかったかしら。

 

ギルガルド@たべのこし(バトルスイッチ・ひかえめ)

161(204)-×(0)-170(0)-112(252)-170(0)-87(52)

キングシールド/みがわり/シャドーボール/ラスターカノン

ぽけっとふぁんくしょん!

 

ギルガルド
性格:ひかえめ 持ち物:たべのこし 特性:バトルスイッチ
実数値:161-×-170-112-170-87(H204 C252 S52) ※シールドフォルム
技:キングシールド みがわり シャドーボール ラスターカノン
調整:HP16+1 

過労死枠。みがわりを盾にダラダラ削ります。
浅く広く誤魔化せるので、どんな相手にも選出してました。反面、こちらのパーティの耐性面での要なので、このポケモンが崩れると一気に苦しい展開になります。
今回初めてローテで使ったのですが、場にいるだけで相手の有効な行動を絞れるのがとても強いと思いました。

 

 

ゲッコウガきあいのタスキ(げきりゅう・ひかえめ)

147(0)-×( )-88(4)-170(252)-91(0)-174(252)

ねっとう/あくのはどうれいとうビームハイドロポンプ

ぽけっとふぁんくしょん!


 ゲッコウガ
性格:ひかえめ 持ち物:きあいのタスキ 特性:げきりゅう
実数値:147-×-88-170-91-174(B4 C252  S252)
技:熱湯 悪の波動 冷凍ビーム ハイドロポンプ
調整:CSぶっぱ


計算してみたら控えめの火力に魅力を感じたので火力特化です。無振り霊獣ボルトロスが激流ハイドロポンプで102.5%~120.6%の確定1発。
この火力を常時出すことができる眼鏡での運用も少し考えましたが、高速紙耐久を扱い慣れていないので、行動回数を確保できそうなタスキに落ち着きました。
技は採用理由からガブリアスをワンパンできる冷凍ビーム、一貫性が高い悪技である悪の波動についてはすんなり入ります。残りの技の選択肢は豊富ですが、今回は上振れ狙いの熱湯と爆発力の高いハイドロポンプの水技2種にしてみました。

使用したところ、高速で通りの良い打点を放てるため、わかりやすく扱いやすいと思いました。
特に、ゴーストと悪技を半減にできるので、ガルド+サザンドラの並びに対して、相手からの有効打が飛んできにくく、強気に殴りにいけます。そのうち勝手に激流が発動して火力が上がります。
控えめの火力が必要だと思ったので控えめにしましたが、熱湯+激流熱湯でトゲキッスを倒し損ねたりと、ちょっと火力が足りないのが惜しいところでした。欲張らずになみのりでいいのかもしれません。焼けないけど。
また、最速を取っていないせいで困る相手もいました。具体的にはライコウと最速メガボーマンダジャローダです。これらは軒並みこちらの準速ボーマンダは強く出られないので、ちょっとかみ合わせが悪い点が気になりました。単体としては致命的ではないですが、パーティとしてまとめる際は、ゲコマンダの少なくともどちらか片方は最速にしておいた方がよさそうでした。