わたらいさん主催のフォーエバー上位禁止ローテ大会に参加しました。
考察記事兼構築記事になります。
ORASローテレート使用率ランキング上位30匹のポケモン+何匹かが禁止のルール。
めっちゃ考察楽しかったです。
環境考察
複数回同じコンセプトで開催されているルールですが、今回は直近の大型有志大会、永遠のローテチーム戦使用率上位10匹のポケモンも追加で禁止になりました。
上位禁止ローテはしえるさんの執筆した前回大会の考察を大いに参考にしました。ありがとうございます。
大きな推移は先人の考察に同意するところです。
ざっくり大事なところを敷衍しますと、以下の通りです。
・先制技を含む火力のラインが特別下がった訳ではない
・最低限の行動保証と火力、耐久、耐性などの要素と両立が難しい
・天候パ、トリパは有力な始動要員がおらず弱体化
・いたずらごころポケモンが軒並み禁止されており、壁などの積みサポートも一筋縄ではない
→積まずに高火力を押し付けるのが一番強いのではないか?
前回との違いとして、軽い環境考察といいますか、今回追加で抜けた子の環境に与えそうな影響をまとめると
・ハッサムの不在
→ 自然にパーティに組み込める鋼の耐性、羽での継戦能力、剣舞の爆発力が消えた
・バシャーモの不在
→ 攻撃範囲が極めて優秀な加速、まもるでの自然なターン稼ぎが難しくなる
この2匹が消えたので前述の環境考察記事の環境とはかなり違うゲームだなと思いました。
電気・地面の層がさらに薄くなった
→ 電気の打点を通すのも悪くなさそう?
化身ボルトロスがさらに動きやすくなった。
バシャが消えたことで電磁波の要請も小さくなったので、自身が攻撃に積極的に参加できる悪巧みボルトの増加を予想
・モロバレルの不在
汎用性の高いトリパ雨パ耐性カードが抜けた。
長々と書きましたが、自分が着目した点をまとめると
①耐性と爆発力を兼ねた先制技、加速/まもるによるターン稼ぎが入らないこと
②相対的な電磁波ボルトの減少
③ギミックパ(特にトリパと雨パ)の天敵モロバレルの不在
以上から、追い風トリルといったS操作やすばやさを上げる積み技、天候が実力を発揮しやすい環境かなと予想しました。
この辺は私目線での考察なので、有識者の意見を求む。
上記の考察を元にパーティを考えていきます。
天候で最も強く組めると思われる雨パは私が不慣れであること、真っ先に強い形が想定されるから多分他の参加者も対策してくるので、メタを抜けるのが困難かなと感じてやめました。
すばやさを上げる積み技を中心にするのは使用可能なポケモンを見て断念しました。当然といえば当然ですが、火力も耐性も優秀な子は軒並み除かれています。
ということで、おいかぜトリルのスイッチパーティを組みたいなとまとめました。
一応フォローしておくと、制限環境で一番の使い手が消えたというだけで、次点で強い形はまだまだ残っています。
つめとぎバレパンメタグロスや剣舞先制技、加速、+2こおりのつぶて などなど。
特にサメとカイロス、ヒノヤコマ、パルシェン、剣舞ノオーは脅威に値すると思っていたのでエースに耐性が欲しいというのを前提にしました。
この後でいろいろ迷走しましたが、
結論としては上記を満たすパッケージから
S操作+ヘラクロスを軸として周りを固める形になりました。
鋼タイプはおいてきた。検討はしたがこのパーティのゲームスピードにはついていけない……
相性補完に優れたスタンチックなパーティも強そうでしたが、ローテの猛者の方々と同じ土俵に立つのは純粋にプレイング負けしそうだったので、メタに回ることにしました。
耐性受けを放棄した分火力と技範囲を重視し、S操作から相手の制圧を狙います。
個別解説
175( )-194( )-95( )-53( )-105( )-118( )
ぽけっとふぁんくしょん!
タネガンを切って剣舞を採用したこと以外はいたって普通のメガヘラクロス。
このポケモンには今更言うことはありません。シンプルなパワーと連続技の偉さを備えたすごいカブトムシ。
ヘラクロスの相方として知られているのはヒードランですね。飛行耐性、炎耐性、フェアリー耐性は絶対に必要なところ。
でもヒードランはこのルールでは採用できない……
本当にそうでしょうか?
157( )-190( )-139( )-58( )-80( )-123( )
ぽけっとふぁんくしょん!
ヘラクロスの相方として採用。等倍ハチマキもろはのずつきはレジギガス(HP185-B130)以下の耐久のポケモンを確定一発で葬る程度のパワー。
単純に使い慣れているのもありますが、上記のむちゃくちゃな要請にすべて応えてくれるのが自分の頭ではこいつしか浮かばなかった。
炎、飛行耐性はいうまでもありませんが、フェアリータイプのポケモンを上から破壊することでフェアリー耐性と言い張ります。
発想は通常ルールでギルガルド、シャンデラを上からガブリアスが地面の打点で叩くことでゴースト耐性と言い張ることと同じです。
実際にメガチルタリスを威圧して動かさなかったり、メガサーナイトを上からワンパンしたりと、それ以外にも期待以上の活躍でした。
トルネロス(けしん)
もっとも数値の高いいたずらおいかぜ。めちゃくちゃ強かった。
他にもこごえるかぜやねっぷうなど良い技も覚えますが、おいかぜに専念してもらったほうがよろしいだろうということでこんな形。偉さ全振り。
いざというときのエアスラッシュも火力がそこそこ高くてうれしい。
147( )-90( )-88( )-155( )-91( )-191( )
ぽけっとふぁんくしょん!
ガチゴラスと並ぶ崩し枠その2。
すばやさがプールのほぼ天井に近く、S実数値191からメガネで補強したれいとうビームはH振りメガチルタリスくらいまで沈める高火力が出せます。
ヘラの弱点のエスパータイプ全般に強いのも見逃せません。
軽い一撃くらいなら割と一発耐えるので、攻撃範囲と耐性変化を駆使しとにかく盤面に残り続けて相手の脅威であり続けるのが大事。
166( )-58( )-104( )-105( )-126( )-105( )
ぽけっとふぁんくしょん!
トリル始動担当。
より耐久が高く、かわらわりを自然に組み込めるサマヨールも魅力的ですが、
エースの機能停止は敗北を意味するので、絶対にいやしのすずが欲しかった。
後述のカビゴンの型ともかみ合っていていい感じです。
実際に鈴を押す場面こそなかったのですが、構築内に鈴の選択肢があったことで強気に動けた場面はあったので間違いではないと思います。
びっくりするくらい数値が高くて氷耐性が偉い。ガチゴラスが出せない相手のフェアリータイプとも殴り合ってもらいます。一般的なノーマル技+地震の範囲だと隙を見せるラティ・グロスに刺す技としてかみくだくを採用しました。
全体解説
個々で強いというよりは連携を重視し、並びで相手に択を迫る感じになりました。
とれる動きの幅はそう大きくないですが、シンプルに自分のやりたいことを押し付ける形なので扱いやすそうです。
ただ全体的にピーキーな子が集まったので、よくも悪くも一手一手の価値が大きすぎて毎ターンが勝負択でした。
決勝リーグの試合、特に準々決勝、準決勝なんかあまりにもわかりやすいですが、先に相手に主導権を渡すと後から取り返すのが難しいのでマジで全試合綱渡りでしたね。
対戦の感想
予選
vsながねぎさん
S操作したヘラ立てれば概ね行けそう、がむしゃらも爆発パンチも一貫切ってるムウマが偉い。
あまりにもヘラに薄い表選出なので初手トルネのみがわりで様子見。
トリルを貼られたのでみがわり連打でターンを削るもノオーのこおりのつぶてがちらつく。
がむしゃらつぶての2つを考慮でムウマ引き、ユニランを2手かけて倒します。
あとは肝心のS操作ですが、ラティのおいかぜや高速スカーフがちらついたので、ユキノオーは見えていますがトリルルートを選択。
結果急所で怪しくなるも相手ゲッコウガに先制技がなかったのも幸いして辛くも勝利。
凍結のリスク考えたらトリルは結果論失敗だったかなぁ、実際に急所を引かれてあまりにも不安定な詰め方でした。
警戒するべきところとそうでないところの見定めをしましょう。
vsGallさん
チルタリス入り、厳しい。鉢巻諸刃で全部破壊できるため、覚悟を決めて表にガチゴラス投げ。
初手にタリスが回ることは100%ないと読んでヘラ回し、オーダイルを撃破。
氷技が一貫したのでれいとうビームを連打して勝利。
終わってみれば一番派手なゲームでした。
こっちのガチゴが鉢巻だと断定される読みに付け込んだ初手回しでした。人読み全振り。
vsまるちやんさん
ゲッコウガがフラージェス以外に抜群をとれるが、そのフラージェスが重い。
ガチゴラスとどっちが早いか咄嗟にわからなかったので、カビゴンで殴り合う選出。
かなり運が良かったです。相手のコメットパンチが荒ぶり、ムウマのHPを高く保てたこと、カビゴンをねむるで復活できたことがこちらに大きくプラスになりました。削りあってムウマのシャドボが一貫して勝利。
vsそりまちさん
ブリガロンがとんでもなく重い。ムウマは打点がなく、ドレパン型と仮定するとカビゴンも何もできないので消去法で裏ガチゴラス。
エンペルトさえ倒せればなんとかなると無理したヘラ回しを完璧に咎められて窮地に。
エンペの突破が困難になるためかなり絶望しましたが、ガチゴラスの余った技スペースに入れていた馬鹿力が突如輝きました。
エンペルトを馬鹿力で突破して残りをゲッコウガで詰めて勝ち。
決勝トーナメント
vsうめqさん
これもうミラーだろ。
お互いに役割関係が複雑で、選出にめちゃくちゃ悩みましたが、
サマヨをガン起点にできる鈍いカビゴンを立てることが一番太い勝ち筋だと判断。
こっちに刺さっているエンペは大事にするだろうと決めつけて
初手エンペを切ってヘラクロスに一番強い初手でスタート……
とんでもなく運が良かったです。立ち回りも選出も負けてましたね。
のしかかりにしておいて良かった。謝りませんが、次があったらもう勝てません。
vsメロンパさん
初手から完全な2択
エーフィのリフレクター < ゲッコウガのあくのはどう < サーナイトのハイボ < ガチゴラスの諸刃 < エーフィ(以下略)
初手から究極の2択もどうなんだと回避する方法も模索しましたが、裏選出のカビムウマではサナのハイボ地獄を耐えられる気がしない。
勝率50%と腹を括って2択を甘んじて受ける(諸刃の分こっちが2割不利)。
スカーフガチゴラスの逆鱗という考慮してなかった3択目にひるむも、出し方的に裏のギャラウインで威嚇入れに来てると思えたのもあったので、覚悟を決めて諸刃を選択。
初手の択勝ちの差で辛くも逃げ切り。
ヘラクロスを落としたこと、威嚇を貰ったガチゴラスを徒に回して展開の隙を作ったこと、などなどプレミが多い。結果論ゲッコウガを切るのがベターだったかな……
勝つには勝ったけど無駄に危ない橋を渡ってるのはあまりにもよくない。反省。
碓井さん
S操作ヘラを展開すれば勝ち、失敗すれば負け、先にパルシェンに展開されても負け、以上!
初手でボルトの電磁波をトルネに貰うも、ちょうはつとの交換になったので悪くないスタート。
ジリジリとした展開になりましたが、壁下のパルシェンに値千金のあくのはどうひるみを引いて傾く。
ここも駒の切り方が下手で怪しくなってます。ゲッコウガ残すルートも模索するべきだった。
印パルシェンとボルトの残した電磁波でS操作できず苦しめられますが、おいかぜトルネ回しとの2択に勝ってムウマでトリルを展開し、ヘラクロスで相手を全員縛って勝ち。トルネの型選択が活きましたね。
という訳で優勝しました。うれしい!
運営してくれたわたらいさん、運営協力の弥生さん、参加者の皆様、ありがとうございました! お疲れ様でした!
おまけ
独断と偏見で勝手に選ぶ私の好きなパーティ
ながねぎさん
自分の予想より数が少なかったユキノオー入り。後でお話を伺うとメタグロスが多くて辛かったらしい。トリルを見せつつもトリルしなくても強い形にまとめてましたね。
んせのはさん
雨と先制技をよさげな形で組み込まれていそうでこれも結構好き。
動かし方は難しそう。中身を知りたい。
ひこさん
壁ヌオーという回答は低種族値環境ならではという感じで目から鱗でした。
実は決勝リーグのパーティ発表時にパッと勝ちパターンが浮かばなかったのはひこさんとうめqさんの二人です。当たったらたぶんまた寝込んでた。3位おめでとうございます。
うめqさん
僕と同じ考察の道を辿ったと思われる人。やはりカビヘラクロスが結論。
持って行った構築の前身にエンペラティヘラサマヨの案はあったのでそっちの形も強かったよねーと。
めろんぱさん
BV枠でサナの型見ておもわず唸りました。
低種族値環境で強い 積み技/みがわりへの耐性/状態異常への耐性 全部組み込んでる。
僕のパーティでヘラカビムウマの3枠使ってやってることを1枠にまとめてるのすごすぎです。予選全勝も納得。
おまけ2
全試合放送しました。僕が1ターンごとに一喜一憂してる様子が見られます。
興味がありましたらどうぞ。